mizuchanのブログ

サボタニの情報を貴方に送ります。

サボテンは温室がないと駄目なの?

MAMAが持ってるのはエキノケレウス(蝦サボテン属)のモリカリー
棘が殆どないし扱いやすく、優し気なピンクの大輪が咲きます。
※何時の写真だという突込みはやめましょう(笑い)※
さて、こいつは温室がないと育てられないでしょうか?

ベランダでも、軒下でも、霜が当たらない場所があれば、ここ栃木ではOKです。
12月から2月末まで夜間は零下になることが殆どの我が家でも育ちます。
ただ、最低温度が零下になるころから水を切ることが肝要です。
そうです、可哀そうでも、皺皺になろうが一滴も水を上げない、それでも春になって
3月に植え替えて、根が動き出す4月から5月にかけて次々と花を咲かせます。

これも、MAMAの写真と同じころのMIZUの画像です、何年前??
さて画像の牡丹類の黒や姫牡丹、これはどうでしょう?
うーん、貴方がお金が惜しくない御大臣なら止めませんが、温室を買ってからに
した方が良いでしょう
、だって、こいつら、簡易温室より高いよ(笑い)
こいつらは、低温加湿に弱い、温度の変わり目にも弱い、そんなわけで梅雨時は
ベテランでも腐らせることが多い
のです。
「牡丹とは突然腐るものだ」と、言っている名人たちも多いんです。
性質が同じようなものと考えた方が良いものに、属を問わず、実生小苗という
物を入れておいた方が良いでしょう。
冬場に水を切れない(小さいので断水に耐えられない)ので、温室か最低でも家の中での簡易温室かを用意してから始めた方が良いと思います。
目安は最低温度5度Cを確保することです。
それも無理な方は、
①発泡スチロールの中に入れ、透明かアクリル板のようなもので蓋をする。
  昼間は、割りばしなどを挟み温度が高くなりすぎないように注意
②そのまま、部屋の中に夜だけ入れる。割りばしを取り密閉。
  出来れば上から毛布などを掛ける。

今回は、温室が無くても種類によっては栽培できるが、それも地方による。
   実生苗は弱いので、場所の準備が必要だというお話でした。

サボテンの接ぎ木の功罪

このように、緑のところが全くない苗は、光合成をすることができずに
自分の根では成長できないので、接ぎ木をして助ける他ありません
普通の緑の苗から花粉を取って受粉させれば、上手くいくと緑と黄色の斑の
「斑入り」
という苗ができるわけです。

これは、スーパーバラ丸という寺町氏が育種作成した種類です。
接ぎ降しを自根にしたものですが、花の時期には、体を覆うように群開します。
実生では、上手くいって2,3頭の群生しかできません、それも強制胴切しての結果で
下手すると腐ってしまう危険もあります。
このような例は、接ぎ木の良い面といえます。

エピテランサの「かぐや姫」さんです。
実生の苗を2段カット(2回胴切をしたということです)して造られた大群生です。
接ぐと、結構早く群生ができますし、簡単に自根にもなります。
ただ、自根になって数年で突然腐ることが多いのも事実です。
そんなことから、一部のマニアの間では「エピテは接がない」という常識が
定着しています。特に小人の帽子に顕著に出る特徴です。
同じような例で、スルコの接ぎ降し自根も腐りやすいことが知られています。
ただ、スルコの場合は、実生苗を実生の台木に接いだものは、降ろして自根にしても
実生苗からの群生とほとんど変わらないような気がします。
ただ、接いだ苗からとったカキコを接ぐと降ろしても弱いような気がします。
結論は、実生の台木に一回だけ接いだものはOKということでしょうか・・・
・・・・・・・
袖が浦に、棘物、特にロビビアのフェロックスなどの強刺類や、その他の属の
棘物類を接ぐと、素晴らしい棘が発生し、扁平に育ちます。
そんな苗から、種を取って撒いてみると、普通の棘で、胴長だったりして
ガッカリすることが多いようです。
要は、袖が浦に接いである苗の姿形は信用できないということでしょうか・・・
・・・・・・・・・
今回の結論は、接ぎ木というものは功罪の2面性があるものだということです。

ホームセンターではお目にかかれないヤツラ

上の画像はかぐや姫さん、彼女の属するエピテランサという種属は、ホームセンターには
殆ど出てきません、綿綿のまま売り場で維持するのが難しいし、高価なこともあり、マニアの温室か専門店でないと見れません。
同じ属の、月世界と小人の帽子も御紹介しましょう~♪

エピテの諸君の残念なことは、花がつまらない事かなぁ
    でも綿綿、綺麗だよ~♪集めてみる?