mizuchanのブログ

サボタニの情報を貴方に送ります。

サボテンの種を上手く発芽させ、育てるには・・・

実生に失敗してカビだらけになった、青苔が生えて発芽した苗が溶けた、等々
多くの失敗談が飛び込んできました。
今回は、実生がうまくいく条件を考えてみましょう。
サボテン種子の発芽に必要な条件は(1)適切な温度 (2)適切な湿度 (3)柔らかい光、 この3個に集約されると思います。

南米病から復活中の魔天竜くん

上の画像は、薬を上げて、南米病から復活中の魔天竜君です。
さて、実生の話だ。
発芽する適温は種類によってまちまちのような気がします。
ただ経験則から書くと25度から35度程度の範囲が、ほとんどの種類の適温だったと思います。
平均して30度以上になれば一斉に発芽してきます。
しかし、40度を超えた温度くらいから発芽が停止してしまうことになります。
これはあくまでも気温ではなく、あなたの実生鉢の置き場所の温度です。
栃木在住の我が家では、基本、温室内で蒔いていますので、7月から8月いっぱいは発芽が止まります。
この時期は、温室外の直射が当たらない雨の当らない場所で蒔いています。
一般的には、北側の軒下などが具体的な場所になると思います。
次が、湿度のお話になります。
今回失敗した方は、殆どこれの問題
と思われます。
適正な湿度の維持が無いと発芽はしませんし、一度でも表面を乾かすなどの状態にすると失敗に終わります。
ただ、湿度を与えればいいからといっても実生鉢の表面に水が浮いている状態は避ける必要があります。 これをやると、青苔や、カビの問題が出て全滅します。
一度腐敗苗が出ると殺菌剤では止まりませんので、万が一を考えて分の一かづつ分けて実生することをお勧めします。
梅雨の時期は、地方によっては温度的には条件が良いのですが、湿度的には初心者にはハードルが高いかもしれません。9月の初旬まで待った方が良いと思います。
取りまきの方が発芽率が良いものが殆どですが、春に取った種ならば、秋撒きでしたら
あまり変わらないと思います。
どうしても梅雨のこの時期に蒔くなら、土と鉢をレンジでチンか殺菌剤で完全消毒して、種も蒔いてから、更に殺菌剤を噴霧器でかける、そして鉢ごとビニールの袋に入れて密閉する。そんな工夫が必要だと思います。
最後が柔らかい光ですね。
加湿の上、直射が当たるとその部分に緑の藻が発生し、鉢全体に広がります。
それでなくても、折角発芽した苗が白く透き通って、溶けます

要は、直射日光は実生の大敵です、鉢の上に白のアクリル板のような板で間接光にして
更に、蓋で温度が高くなり過ぎないよう工夫
が必要です。
追加で注意が必要なことを書きましょう
他から手に入れた種子の場合、果肉が残っている場合があり、それが実生中に腐敗 してせっかく発芽した苗を腐らす場合がありますので、自分で水洗いして乾燥してから蒔くことをお勧めします。また、鉢の表面は赤玉細粒や、バーミユライトなどの無肥料のものにしましょう。
今回失敗した方は、残った種で再チャレンジをしましょう、頑張ってください~♪

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